Video: Jeux II [balls]
[New Video] Tokyo Gen'On Project Yûta Bandoh: Jeux II [balls] for tuba solo, ensemble & electronics (2016 W.P.)
Shinya Hashimoto (tuba), Masanori Oishi (saxophone), Aki Kuroda (piano), Yoshiko Kanda (percussion), Sumihisa Arima (electronics), Yûta Bandoh (sampler, electronics)
東京現音計画 坂東祐大《JeuxII[balls]》 テューバソロ、アンサンブルとエレクトロニクスのための(2016、委嘱初演)
東京現音計画 橋本晋哉(チューバ)、大石将紀(サクソフォン)、黒田亜樹(ピアノ)、神田佳子(打楽器)、 有馬純寿(エレクトロニクス)、坂東祐大(サンプラー、エレクトロニクス)
Note for Jeux Ⅱ [balls] for ensemble
今作で試みようとしたのは、コミュニケーションの場としてのアンサンブルの機能を限界まで拡張しつつも同時にコントロールするということです。
タイトルにある "遊戯 (=Jeux)" を、今作ではひとつの道具(今回の場合はボール)を使ったコミュニケーションの過程およびその結果 として捉え、音楽上のコミュニケーションとして読み替えました。
これらにはさまざま要素の運動性、連続性、複数の周期、また多くの変容が存在し、アンサンブル内の同期/非同期を含め超情報量過多なテクスチュアを発生させます。
チューバは今作にはおいてはそれらを発生させるひとつのトリガー、及び遊戯の中心人物 として捉えられています。
これらのテクスチュアからさまざまな要素を能動的に聞き取っていく行為自体も、一種の”遊戯"なのかもしれません。
今作は関連作 "Jeux Ⅰ [balloons] "とは対の関係になっていること、またアラン・ムーア著 The Killing Joke に影響を受けたことを付記しておきます。
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